「親ガチャ」という考え方に疑問

昨年の流行語大賞にノミネートされ、トップ10に「親ガチャ」が選出されました。「親ガチャ」とは出生にあたり、運次第のガチャ(ソーシャルゲームやカプセル玩具自販機)を一回しか回せないような、親を自分で選べない状況をした言葉だそうです。

私は親子の縁は偶然ではない、きっと深い縁があるに違いないと思っています。様々な書物を読んでも、そのように思える具体例にたくさん出会ってきました。

また、「こんな親の元に生まれたから、自分は不幸なんだ」と思いたくなる時もあるかもしれません。
でも、この考え方は人のせい、環境のせいにする卑怯な考え方ではないかと思うのです。

世の中の成功者と言われる人は、幼い時の環境がとても悪かったり、親が倒産したり、片親を小さい時に亡くしたりと結構不遇な生い立ちの方が多いのです。

私が一番素晴らしいなぁと思う人は、二宮金次郎さんです。
昔はどこの学校にも薪をしょって本を読みながら歩いている二宮金次郎さんの像がありました。
こういう人を見本にして、みんな生きてくださいね。というメッセージだったのでしょう。

ここでは二宮金次郎さんの説明はしませんが、偉人伝はぜひ子供たちに読んでほしいと思っています。
小さな時から、どんな困難なことがあっても負けることなく、新しいアイディアで、いつも前進していき、大人になってからは様々な困窮している藩を豊かにしていった方です。

「親ガチャ」なんて信じてはいけません。そのような言葉を「本当だ」と思ってしまったら、全てが親が悪く、環境が悪く、自分は何も悪くないという考え方に染まっていきます。そしてその考え方で生きていくと幸福も成功も発展もほど遠い人生となっていってしまうのです。

もし、環境や親に不満があるなら、反面教師として、自分はこのようにはならない。何をしたら失敗したり、不幸になるのかを親は私に見せてくれているのだ、ここから教訓をつかんで必ず立派になっていこうと強く思ってほしいのです。

そのような考え方は、あなたを必ず素晴らしい人生へと導いていくことと思います。