相手は鏡

相手は鏡。

私が怒ると怒り、

笑うと笑い、

たたくとたたきかえす。

やさしくするとやさしくされた。

人って不思議ですね。
相手の反応を敏感に感じ取って、まるでウィルスが感染するように感情も感染してしまうようです。

それは本当に鏡のようです。

相手の反応は私を映す鏡なのです。

ためしに誰かと出会ったとき、にっこり微笑んでみてください。
必ずといっていいほど、相手の方は微笑み返してくれます。

反対に表情を変えずにあいさつしてみてください。
相手の方は、ほとんど無表情です。

今、人間関係で悩んでいる人は一度自分自身を振り返ってみてください。

人に対してやさしくしていますか?

厳しすぎることはありませんか?

誰かを責めてはいませんか?

きつい言葉を使ってませんか?

 

小さなことを積み重ねる

 

2012年7月14日、イチロー選手のヤンキースへの移籍のニュースが大々的に報じられていました。

その映像の中で、イチローが語った言葉が印象に残っています。

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小さなことを積み重ねることが、

とんでもない所に辿(たど)りつくただ一つの道

イチロー

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生徒のみなさんは、この言葉を心に刻んでほしいと思います。

毎日の勉強をコツコツとすること。

とても地味でこんなことをしていてなんになるのだろうと
ばかばかしくなることがあるかもしれません。

でも、どんな偉業も小さなことの積み重ねなのです。

スカイツリーだって、いきなりあの大きなタワーができあがったのではありませんね。

設計図通り、多くの人たちが、毎日小さな仕事をコツコツ、コツコツとしていったことで出来上がったのです。

今のみなさんは、「なんでこんな勉強ばかりしないといけないの?」
と疑問を感じる人もいるかもしれませんね。

それは、大きな目標に向かって一歩ずつ前に進んでいることなのです。

難関校に合格した人は、やはり毎日毎日うまずたゆまず、単調な小さな努力を積み重ねた人たちです。

みなさんも、勉強していて、時々気が乗らなくなるときもあることでしょう。
そんな時はイチロー選手のこの言葉を思い出してくださいね。

紙に書いて勉強机の前に貼っておくのもいいかもしれません。

 

短所より長所をみつめよう

 

みなさんはとてもたくさんの長所を持っています。

まず、それを自覚しましょう。

私たちは、生活の中でいろんな失敗をしたり叱られたり、
うまくいかなかったりして、どんどん自信をなくしてしまうのです。

そんな生活のなかにいたら、普通の人ならマイナス思考になり、
「自分はだめなんだ」とどんどん心が小さくなってしまうものなのです。

でもあなたにはたくさんの長所があります。
それを一つ一つ思い出してみましょう。

友達のために手助けしてあげた自分。

お母さんが落ち込んでいた時に励ましてあげた自分。

苦しいときに、耐えた自分。

お年寄りの方が困っていた時、何かしてあげたいと思った自分。

思い出せば、きっとたくさんの長所が見えてくるはずです。

あなたの長所は、他の人はなかなか教えてくれません。

だから自分で自分をほめることもとても大切です。

特に叱られたり、落ち込んだ時にはそのままマイナスにならずに
プラスに打ち返していく自分を作っていきましょう。

もちろん、注意されたことを反省することはとても大切です。

でもその反省は落ち込むためのものではありませんね。
さらによくなっていくための反省にしましょう。

そして、反省したら、

「こんなに長所をいっぱい持っている自分なのだから明るくがんばろう」
と考えるようにしましょう。

 

大きく考えよう

 

大きく考えるってどういうことだと思いますか?
ふだん、みなさんはどんなことを考えてますか?

手の届かないことを考えて、「いいなぁ」とは思うけど、
多くの人は、「無理だ。いま、こんな状態で。単なる夢だ」と思ってしまうものですね。

ところが、大きく考える人は、「よし、この夢をあきらめずに、目標にしよう」と思うのです。

ほとんどの人があきらめてしまうことを、
あきらめないで「自分はできる」と考えます。

世の中の成功者は、まずこの心の中の思いが肯定的で、大きいのです。

みなさんも、まず「思い」の中で成功者になってください。

「できる」と思う習慣を身につけてください。
そして、一歩づつ、その目標に向かって努力していってほしいと思います。

 

親切で慈しみ深くありなさい

 親切で慈しみ深くありなさい。

あなたに出会った人がだれでも前よりももっと気持ち良く明るくなって帰るようにしなさい。

親切があなたの表情に、まなざしに、ほほえみに、温かく声をかける言葉にあらわれるように、子供にも貧しい人にも、孤独な人すべてに、いつでも喜びにあふれた笑顔をむけなさい。

世話するだけでなく、あなたの心を与えなさい。

マザー・テレサ