二宮金次郎を見習って生きる

 

二宮金次郎像は学校の庭などで見たことのある人は多いと思います。蒔を背負い、歩きながら本を読んでいる姿はとても有名です。

子供たちに今一番見習ってほしいと思う偉人は二宮金次郎です。

金次郎は天命7年(1787年)に小田原市の裕福な農家に生まれました。生まれたときは裕福でしたが、金次郎が幼い時、川の氾濫(はんらん)のため田畑を失いお父さんもお母さんも10代の時亡くなってしまいました。

その後、叔父さんに預けられますが、夜明りをつけて勉強していると、油がもったいないとのことで、明りをつけて勉強することができなくなってしまいました。

しかし金次郎はあきらめることなく、どうすれば叔父さんに迷惑をかけずに勉強できるかを考え、やせた空き地を一生懸命耕し、菜種を育てたのです。そしてその菜種を油と交換して、勉強を続けることができるようになったのです。

しかし、叔父さんは勉強する暇があったら働くように注意しました。
そこであの有名な銅像の姿で、薪を背負って仕事をしながら勉強に励んだのです。

金次郎は寸暇を惜しんで勉強をし、あらゆる工夫をしてお金をため、叔父さんから独立し、実家の再興を24歳で成し遂げ、もとの裕福な家にしました。その実力が噂となり広まり、小田原藩士服部家に財政の建て直しを頼まれ、これも大成功。

生涯にわたって615の村を立て直したそうです。

金次郎はどんな苦難や逆境にあっても、その環境を言い訳にせず、
創意と工夫で道を開いていきました。

そして、常に努力を惜しまず勉強し続けました。

現代の日本は、どんなに貧しくても金次郎ほどの苦労は求められません。そうであるなら、他の人と比べて不満を言うのではなく、どうしたらできるようになるのかを考える人になってほしいと思います。

子供時代の時間がたっぷりある時こそ、しっかり勉強して、将来は多くの人たちの役に立つような人になってほしいと願っています。

ぜひ、二宮金次郎の偉人伝を読んでみましょう。
何度も何度も読んで、折に触れ見習ってみてほしいと思います。
塾にも本がありますから、読んでみてくださいね。