子どもをやる気にさせてますか?

 

親子の会話を聞いていると、お母さんは命令口調、子どもは
反抗的。そんなパターンがけっこう多いように思います。

そんな状況下では、子どものやる気を引き出すことはなかなかできな
いでしょう。

まず、子どものことを根本的にどう思っているかということが非常に大
事です。

この子は本当にやりにくい子と思っているか、本当はとても素晴らし
い子と思っているかで、同じ状況であっても、お母さんの言葉や態度
はまったく違ったものになるのです。

そして、当然どちらの言葉をなげかけられたかで、子どものやる気や
能力もどんどん変わっていきます。

たとえば、テストで悪い点をとってきた時はどちらの反応をしますか?

点数だけにこだわり、いきなり

「勉強してないからこんな点をとったのよ」

と子どもを責めてしかりますか?

どんな子どもでも、悪い点数は辛いものです。本当はもっといい点を
とりたかったはずです。

そこのところを理解しているお母さんは、点数より、間違ったところに
注意がいくはずです。

「今回は点数悪くて残念だったね。でもファイト!
あなたなら、やればできる頭をもってるんだから。
今度がんばろう。
でも間違ったところは一緒に見直してみようか」

そのような言い方になるのではないでしょうか。

点数にこだわるお母さんの子どもは、悪い点数のテストをかくしたり、
見せなかったりするようになります。

でも、子どもに自信を持たせやる気にさせるお母さんは、いい点数の
時はとてもほめて、悪い点数の時はそこを問題視せず、間違ったとこ
ろを見直すことに重点を置くのです。

ですから、子どもはどんなに悪い点数でも
「よくなかったから、すごいショックやわ」
と言いながらもテストを親に臆せず見せてくれるのです。

今は世界的に有名になっているナポレオン・ヒル博士は、幼少の頃
みんなから乱暴もので、悪い子どもと思われていたそうです。

でも、母親が亡くなり、新しい継母(けいぼ)が家にやってきた時、
父親が「ヒル家の悪ガキだ」とその継母に紹介した時、彼女は

「そんなことはないわ。彼はヒル家のいちばん賢い子供よ。私たちが
やらなければならないことは、この子の中から素晴らしいものを引き
出してやることですよ」とナポレオンを勇気づけたそうです。

そのような教育はその後ずっと続き、ナポレオンの人格形成に大きく
影響したとのことです。

母親は子どもを素晴らしくできる一番身近な存在です。

子どもに自信をもたせ、その子のよいところを伸ばしてあげる教育を
まずはお母さんがしてあげてほしいと思っています。