こんな家庭がいいな一子供たちから親への願い 

ある中学の先生が生徒たちに親への注文を聞いてみたらこんな答えが返ってきたそうです。

読んでみると思い当たることもあるかもれませんね。

いつもは親中心の視点から子どもを見ていると思います。
     
でも子どもにもいろんな思いや考えがあります。時には子供の心の声を聞いてみることも大切なのではないでしょうか。
    
◇同じことばっかり何度も言わないで 

◇勉強しろばっかり言わないで

◇あまりテストの点で文句を言わないで 

◇怒ってばかりじゃなくて少しはほめて

◇子どものことを信じて穏やかにしてて 

◇兄弟でひいきしないで 

◇いちいちかまわんといて       

◇いつもは優しくて、悪いことをしたときは、しっかりと叱って

◇少しは仕事を休んで

◇お父さん、家のことに関心もって

◇仕事で疲れてるかもしれんけどやつあたりせんといて

◇ご飯をみんなそろって食べたい

◇家族で大笑いしたい

◇もう少し遊ばせて

◇暴力をふるわないで

いかがだったでしょうか?

子どもの気持ちになって考えてなかった。
忙しすぎて、子どものマイナス部分ばかり見ていた。
怒ってばかりいたなぁ。

など、少し視野が広くなったのではないでしょうか。
子どもは親を見ていろんなことを学んでいきます。
子どもを理解しようとするだけで、
とても素敵なお手本になるのではないかと思います。

お母さん、どんな言葉を子どもにかけてますか?

 

「子どもとけんかばかりしています」
「毎日毎日注意してばかりで、子育ていやになりました」
「何を言っても言うことを聞かないんです」

お母さんがたからそんな言葉をよく聞きます。

子育ての方法は学校では教えてくれませんし、悩んでいるお母さんも多いと思います。

おかあさんの言葉かけの上手、下手で子育てにかなりの違いがでてくるように思います。

お母さんには子どもにこうなってほしいという希望があります。
でも、たいていは思っているように子どもは育ちません。

するとお母さんは、子どもを頭ごなしに叱ったり、自分が理想と思っている方向へ子どもを動かそうとして、いつも命令口調になったりします。

子どもは「またか」と思い、だまってしまうか、あるいは反抗したりするようになります。

うまくいっていない親子は、親が一方的に子どもに言葉をかけていることが多いように思います。
その結果、子どもから思わぬ反撃の言葉を受け、ますます声を荒げてしまうことになるのです。

でも、よく会話がはずんでとても楽しそうな親子はたいていの場合、親が聞き役で相槌を打っている程度です。

子どもの話をしっかりと聞いてあげているのです。
そして、子どもの気持ちに共感し、理解しています。

親は口を開く前に、まず子どもの話しに耳を傾けることが大切です。
そして、聞いている時に、つい注意をしたり、責めたりしたくなるものですが、とにかくぐっとがまんして子どもの心情を理解するように努めるのです。

これはとても難しいことだとは思いますが、このように接していくと、子どもは親に心を開き、何でも話してくれるようになります。そして、心が安定し、勉強にも身が入るようになるのです。

まず、子どもの話をじっくり聞いてあげましょう。
そして、批判したり、注意したりするのではなく、まずは理解を示しましょう。

それだけで格段に子どもとのコミュニケーションが楽しくなり、穏やかに語って躾(しつけ)をすることができるようになるのです。

子育ては、結局は自分の未熟さを知るいいチャンスでもあります。
そして、とても大きな勉強の機会でもあります。
親だからといって、完璧ではありません。

ゆったりかまえて、おおらかに、どうしたら子どもと楽しく語らい生活できるかを工夫することが大切だと思います。

 

努力へのきっかけとやさしさ

ある新聞の投書欄の、高校一年のTさんの投書が心にとまりました。

子どもたちは日々成長し、立派な意見をもっているのだなと感心させられるとともに、親自身も子どもの行動面からのみで判断せず、「今何を考えているのだろうか?」 と子どもの心の世界を大切にしてあげたいと思いました。

投書の後半を紹介します。 この中から何かをつかんで頂ければうれしく思います。

『・・・・受験の三ヵ月前まで部活動に打ち込んでも、 全国で指折りの進学校へ合格したすごい友達もいます。 たしかに彼は強じんな体力と精神力をもっていたかもしれません。

でもその原動力はきっと「押しつけ」ではないでしょう。 彼は言っていました。 「母ちゃんはあんまり勉強しろと言わない」と。』

このように書かれていました。

立派な人というのは「志」に向かって努力した人だろうと思います。 偉人たちの中には、中学、高校、あるいはもっと後に燃えはじめた人もいると聞いたことがあります。

たくさんのことを学ぱせてあげれば、自然でも、本でも、宇宙でも、工作でも、自分から好きな物をみつけて「夢」を持てるのではないかと思います。 そして、勉強やそれ以外の素晴らしいもに向かって努力する力が出てくるのではないでしょうか。

親には努力への「きっかけ」と、そして「優しさ」を与えてほしいです

親が考えている以上に、子どもたちの考えていることは立派なことが多々あります。

子どもに「~しなさい」と押しつけたり、命令するだけでなく、本当にやりたいことを応援してあげたり、心の支えになってあげたり、いろんなきっかけを与えてあげることがとても大切だと感じました。

2極化する教育ー子供の教育こそ未来への投資

 

今、日本は家庭での子どもたちの教育が2極化しているように思いま
す。

裕福な家庭と裕福ではない家庭で、教育に対する姿勢がまったく違
ってきているように見えるのです。

裕福な家庭は教育にお金をかけ、子どもたちを熱心に教育します。
それゆえ、学歴も高学歴になる可能性が高くなります。

一方、教育にまでお金をかける余裕のない家庭は、塾に行くことがで
きず、子どもたちは学校教育のみとなり勉強量が少なくなってしまう
傾向があります。その結果、学歴も低くなってしまうということになっ
ています。

昔は、教育こそ子どもにとって大切なことで、どんなに貧しくても、刻
苦勉励して子どもが立身出世をすることを親は願ったものです。

そのような気概をもって子育てをしている国がインドではないかと思
います。日本では、小学校2年生~3年生で、一桁のかけ算(九九)
を覚えますが、インドの小学校では、19×19までの二桁のかけ算を
必須で覚えさせています。

インドでは今でもカースト制があるため、奴隷階級の人たちが既存の
職業には就くことができませんが、勉強をすることにより新しい職業
であるIT産業には就くことができるのです。

そのため、奴隷階級から脱出する方法は勉強することしかないので
す。

インドの子どもたちは、目の色を変えて日夜勉強に励み中学に進む
頃には九九の20の段、30の段をなんなくこなし、IT産業に必要とさ
れる数的感覚をしっかり身につけていくのです。

ひるがえって、日本のこどもたちはどうでしょうか?

まず、低所得層のご両親が子どもに勉強させて、立身出世させようと
いう気概があるでしょうか。

「うちはお金がないから無理」とはじめからあきらめていないでしょう
か。

こんなに貧しいインドでも、これだけがんばって、それも奴隷階級だっ
た多くの子ども達が、今やアメリカのIT関連企業のトップで活躍してい
るのです。

まずは、ご両親が勉強の大切さを子どもたちに教えてほしいと切に
願います。

塾に行かせる余裕がなくても、何とか子どもを立派にしたいという強
い熱意があれば、創意工夫ができるはずです。

そして、子どもたちに勉強がいかに大切かということが伝わるのです。

 

点数にならないものを評価してあげよう

お母さんは、お子さんを冷静に観察したことはありますか?

忙しくて子供のことをじっくり見てあげられないことも多いですが、意外にお母さんは、子供の悪いところを指摘することは得意のようです。

子供にもっとよくなってほしい、こんな子になってほしい、こんなところを直してほしいと注文は一杯あるのですが、「それなら良いところはどこですか?」とお聞きすると、答えるのに少し時間がかかります。

「子供の成績をよくしたい」
お母さんがそう思うのは当然ですね。
でも、なんだか努力逆転の言葉かけや子供への評価をしているところがあるのでは?

子供たちは、実は素晴らしいダイヤモンドの原石です。

磨けば必ず光ります。

子供を光り輝かせるために、まず学校や塾のテストの点数にならないものも評価してあげてください。

点数の高いなと思うところから、ほめ言葉をかけてあげましょう。
子供のがんばっているところ、性格の良いところ、ちょっとした心遣いができるところ。
いろんな素敵なところがあるはずです。

そんなよいところを評価してあげることで、自分の良い点、長所を自覚させてあげてほしいのです。

一緒に生活していると、どうしても叱ってしまうことが多くなるかもしれませんね。
お母さんも疲れているし、お母さんのほうこそほめてほしいかもしれません。

でも頑張ってほしいと思います。
少し深呼吸をして(そうすると心が落ち着きますよ)愛情込めて、
「○○ちゃん、あなたこういうところが素敵ね」
と頭をなでてあげてくださいね。

きっと何かが変わることに気づくはずです。
子供の心が豊かになり、勉強も頑張ろうと思うものです。

家庭教育の大切さ

ユダヤ人は子供の教育に非常に熱心なことで有名です。
でも具体的にはどのように熱心なのでしょうか?

勉強を押し付けるのではなく、勉強をしたくなるように仕向けるのがとても上手なようです。

たとえば、ユダヤ人にとって読書は家庭教育のなかでもとても重要なものです。

子供を読書好きにするために本棚を充実させます。

そのために両親は子供をとてもよく観察します。
今何に興味を持っているのかということをじっくり子供と接して理解したうえで、興味のありそうな本を本棚に入れていくのだそうです。

また、興味のあることをさらに深めるために百科事典は必需品のようです。

こうして子供たちは自然に興味を持ったものを読書によって深めていくことが出来るということを学び、次々と知識を吸収していくのです。

日本ではどうでしょうか?
一概には言えませんが、そこまでできるご両親は少数派かもしれません。
子供に読書してほしいと願ってはいるのでしょうが、願っているだけで行動がともなっていないかもしれません。

週に1度は図書館に行く。
子供が興味をもちそうな良書を親も一緒に読んでみる。
どうしても読書が苦手なら読み聞かせをしてみる。
このような努力も大切なことだと思います。

でも、一番大事なことは親が本を読んでいる姿を見せることです。
そうすると子供は、本を読むことは大切なことなのだということを親の姿から学んでいきます。

素晴らしい子供は1日にしてならず。

よく子供を観察し、子供の興味のあることは何なのかに耳を傾け、今必要なものを準備して与えていくこと。
きめの細かい対応をしてあげること。
そのようなことが大切だと思います。

学校も塾もいろんな手助けはできても、ご両親にはかないません。
家庭教育がしっかりしていれば子供はどんどん才能を発揮していくにちがいありません。

努力の大切さを教えよう

子どもたちにぜひ教えてほしいことがあります。
その一つは努力の大切さです。

人は、夢を抱きます。
希望を抱きます。
あんな風に頭がよかったらいいなぁ。
あんなに大きなお家に住めたらいいなぁ。
あんな有名な学校に入りたいなぁ。
と望みはとてもたくさんあることでしょう。

夢や希望を持つことはとても大切なことです。
でもその夢を、現実のものにするには努力がいるのです。
その努力の部分を、子どもたちにわかりやすく教えてあげてほしいのです。

こんな言葉聞いたことはありませんか?
「○○ちゃんは95点とってるのに、なんであなたはこんなに悪い点ばかりとってくるの?もっと勉強をちゃんとしなさい!」
これはどこかのお母さんの声です。

それをこんな風に言いかえてみてはどうでしょうか?
「○○ちゃんは95点とったの?えらいね。きっとお家に帰ってから一生懸命勉強しているんだね。
そんなお友達がいてよかったね。あなたも今回は復習しなかったから、間違いが多かったね。でもあなたは必ずやればできる。毎日少しずつでも復習をしていこう。応援してるからね」

初めの言葉を聞いた子供は勉強しようという気になるでしょうか?
頭が混乱してしまい、テストの点にこだわるようになってしまいますね。

言いかえの言葉は、なぜテストの点が悪かったのか理解をし、努力をすれば自分も勉強ができるようになることを理解します。

子どもに努力の大切さを教え実践できるようになれば、大きな財産を残してあげたことになります。
そのためには、親も努力をしなければいけません。

努力の姿勢を後ろ姿で見せましょう。
○○はいいなぁとうらやましがり、不平不満を言わないよう親自身も変えていくようにしましょう。
子供にも、時折、努力している人の話を聞かせたり、ビデオを一緒に見たり、偉人伝を読み聞かせたりしましょう。

ただ気をつけてほしいのは、無理強いは禁物です。
自然な温かい雰囲気の中で、努力の大切さを教えてくださいね。

子どもを伸ばす親とは・・・

どうしたら子どもがやる気を出し、成績がよくなるのか?

お母様方からよくうける質問です。

「敵を知り、己れを知れば百戦危うからず」という言葉のように
(子どもは敵ではありませんが)、
子どもの長所、短所、得意な事、不得意なことなどまずじっくり
子どもの傾向性を観察してみましょう。

そして、良いところに関しては、
「あなたはこういうところがとっても良い。こうしたらもっと素晴らしくなる」
と具体的に言葉に出して教えてあげることです。

子どもは自分の良いところをなかなか自覚できないものです。

両親からのこのような激励は、大きな大きな自信となり、
一生の宝物となるはずです。

子どもの問題点に間しては、その点を克服できるように、親が善導することが大切です。
まちがっても口先だけの注意を繰り返さないこと。

子どもの問題点は親の問題点でもあることが多いのです。

子が自分の欠点を教えてくれていると思い親子で努力していきましょう。

良い成績は豊かな人間性あってこそ価値があります。

勉強を優先するあまり、人として大切な教育を置き去りにしないように
したいものです。

親の思いと見栄だけで子どもの将来の方向性を決めないこと。

豊かな経験をたくさん積ませてあげること。

目標に向かって努力することの大切さを教えること。

学びたくなる環境を作ってあげることなどが大切です。

できる子の親がしていること

ベネッセ教育研究開発センターが2005年に実施した
「中学生の学習に関する調査」の中に興味深いデータがありました。

子育てをする上でとても参考になると思いますので、紹介します。

漢字の得点別に生徒を『上位層』『中位層』『下位層』の3つのグループ
に分けて「学校の先生や家の人がよくしていること」との関連を調べました。

上位層の子供たちに共通していることは

● 小さいころ、親がよく本を読んでくれた

● 親から本を読むようにすすめられる

● 親がよく家で本を読んでいる

● 先生から本を読むようにすすめられる

下位層の子供たちはこれらの項目は、上位層の子供より低いポイントでした。

子供が漢字に興味を持ったり、読書好きになったりするのには親の姿勢
や教育が大いにかかわっている事を証明しています。

本の読み聞かせは幼児にだけするものだと思わないでください。
なかなか本を読めない子供には(小学生の高学年であっても)
おもしろそうな本を探して、毎日15分でも読んであげてみてください。

子供は映像のない声だけの語りかけから、素晴らしい想像力を育て
上げていきます。そして、「あの言葉はこんな時に使うのか」とか
「あの言葉はどんな漢字なのかしら」と言葉の世界も広げていきます。

本を読むようにすすめることはいいことですが、無理強いはしないでください。
まずは親子で楽しむところから本と親しめるようになるといいですね。

子供をのばすためにテストの結果をどうみるか?

子供がテスト見せた時、お母さんはどんな反応をしていますか?
テストの点数だけで子供を判断していませんか。
80点以上ならまぁ許せるが、60点以下だと胸のあたりが煮えたざって思わずイライラして

「勉強しなさい!」

を連発なんてことも、ままあるのではないでしょうか。

テストの結果についてどう考えるかですが、まずは結果だけで判断しないこと。

子供の成績というものはとても不思議なもので実力が少しずつ貯えられていても、テストの結果にすぐには結びつかないこともあるものです。

今までより努力していたにもかかわらず、結果が出せなかった時は、
「努力は必ず報われるときが来るよ。あきらめずにがんばっていこうね」
と努力の姿勢をはげましてあげることがとても大切です。

また、テストの結果は興味をもってみるが、毎日子供がどのように勉強に取り組んでいるかを一歩下がって見ていてあげることは、ついつい忘れがちです。

でもこれがとても大事なことなのです。
勉強を楽しくしているか?
毎日少しづつでもコツコツ努力しているか?
勉強に嫌気がさしていないか?
など、口を出す前に観察してほしいと思います。

勉強に興味をなくしていくにはきっかけがありますから、テストの点数より
子供がどこでつまづいたかをよく知っておくことがとても大切です。

お母さんも興味をもち、また工夫してそこを改善していく手助けしてほしいと思います。
「勉強しなさい」という言葉だけでは、子供はやる気をそがれてしまいます。

テストの結果にー喜ー憂せず、ー歩さがって子供を観察し、努力にたいし
てはほめ、できないことには励ましながら協力していくという忍耐強さが大切かと思います。