子は親の鏡

けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」といって育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもはやさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

「子どもが育つ魔法の言葉」より
(ドロシー・ローノルトレイチャル ハリス 石井千春訳)

毎日の生活の中で、子どもたちにどのような言葉かけをしていますか?
言葉は子どもをよくも悪くも育てる非常に大きな力を持っています。
ステキな言葉をたくさんかけてあげましょう。
その言葉はきっと子ども達にとって目には見えないけれど、かけがえのない財産となることでしょう。

ステキな本との出会いをもとめよう

ステキな本、

感動を与えてくれる本、

未知なる世界を教えてくれる本、

大切な知恵を授けてくれる本。

良い本にめぐりあえたとき、心はとても元気になり、まわりの世界
が違って見え、目に見えない豊かさを心にいっぱい貯金することが
できます。

子どもたちも良い本との出会いをしてほしいと思います。

そのためにはやはり努力が必要です。

本屋さんや図書館に通い素敵な本を探してみましょう。
また、インターネットで調べてみるのもいいかもしれませんね。
そして親自身がまず良い本とめぐりあって、その感動を子どもたち
に話してあげられたらとてもステキだど思います。

ゆめゆめ、興味のない本を押しつけたりしないようにしたいものです。

読書は楽しいもの。わくわくするものです。
強制されて本嫌いになってしまったらもったいないことですね。

感動した本、お勧めしたい本があればぜひ教えてくださいね。

できる子の親がしていること

ベネッセ教育研究開発センターが2005年に実施した
「中学生の学習に関する調査」の中に興味深いデータがありました。

子育てをする上でとても参考になると思いますので、紹介します。

漢字の得点別に生徒を『上位層』『中位層』『下位層』の3つのグループ
に分けて「学校の先生や家の人がよくしていること」との関連を調べました。

上位層の子供たちに共通していることは

● 小さいころ、親がよく本を読んでくれた

● 親から本を読むようにすすめられる

● 親がよく家で本を読んでいる

● 先生から本を読むようにすすめられる

下位層の子供たちはこれらの項目は、上位層の子供より低いポイントでした。

子供が漢字に興味を持ったり、読書好きになったりするのには親の姿勢
や教育が大いにかかわっている事を証明しています。

本の読み聞かせは幼児にだけするものだと思わないでください。
なかなか本を読めない子供には(小学生の高学年であっても)
おもしろそうな本を探して、毎日15分でも読んであげてみてください。

子供は映像のない声だけの語りかけから、素晴らしい想像力を育て
上げていきます。そして、「あの言葉はこんな時に使うのか」とか
「あの言葉はどんな漢字なのかしら」と言葉の世界も広げていきます。

本を読むようにすすめることはいいことですが、無理強いはしないでください。
まずは親子で楽しむところから本と親しめるようになるといいですね。

偉人伝を読もう

 

子どもたちに「将来どんな人になりたい?」と聞いてみてください。
どんな答えが返ってくるでしょうか。

昔は学校の校庭には、二宮金次郎の本を読みながら薪をしょっている像があったものです。
きっと先生方に子どもたちにも二宮金次郎のようになってほしいという願いがあったからなのでしょう。

今のお父さん、お母さんは子どもたちにどんな大人になってほしいと思っているのでしょうか。

落ちこぼれず、無難に、そこそこの成績でいいとか、何とか人なみならいいとか、
あるいはものすごく高望みをしてしまうとか・・・

親ですら、理想の大人像が見失われているような気がします。

今の日本に欠けているものは、理想だと思います。
社会は暗澹とし、未来が見えない世の中です。

そんな時に大切なのが教育だと思います。
子どもたちに、どう生きていけばいいのか、
何を理想として生きていけばいいのか、
それを大人たちが教えていかなければならないと思うのです。

学校では今はほとんど人格教育が失われてしまいました。
金八先生のような熱血教師がいれば別ですが、
なかなかそのような先生も少ないかもしれません。

学校が教育力を失ってしまっているようにも思います。

それならば、家庭で子どもたちに理想の人間像とは
どういうものかを偉人伝を通して教えてほしいと思うのです。

二宮金次郎、坂本龍馬、聖徳太子、光明皇后・・・
日本にも偉人といわれる方はたくさんいました。

こどもたちに、人間の理想とするものは何かということをぜひ教えてほしいと思います。

偉人伝の読書は、読み聞かせをして、お父さん、お母さんも共に感動してほしいと思います。
必ずや、こどもたちの心に何らかの光をともすことになると思います。