海外の教育事情―日本も学ぶべきです

 

日本は島国です。
ですからどうしても情報鎖国になりやすいようです。
時には世界に目を向けて、外から日本を見てみるのも大切です。

学生であるならば、一度は海外に出て様々な国を見て、体験してほしいと思います。

今の日本は、政治も経済も教育も疲弊状態。
若者は夢を失い、元気をなくしているように見えます。

先日、中国で働いている知人が帰国して、「日本の若者は本当に元気がない。覇気がない」
と嘆いておられました。

日本では、格差社会、格差社会と声高にマスコミも叫んでいますが、多くの国は日本とは比べ物にならないくらい格差社会のなか、世界で活躍できるトップクラスの人材教育を国をあげて努力しています。

日本人に足らないものは、英語力とコミュニケーション力と川添恵子氏は指摘しています。
(川添恵子氏は世界30ヶ国以上の教育現場を取材し続けているノンフィクション作家)

海外の多くの国は、国内では希望の仕事につける可能性が少ないため、小さなころから世界を見すえ、
英語は必須と努力し続けているそうです。

また、日本と海外では子育ての仕方も違うそうです。
日本はできないところを注意する減点主義のお母さんが多いそうですが、海外のお母さんは圧倒的に加点主義だそうです。

子どものできるところをほめて自信をつけさせるそうです。
日本人のお母さんに比べるととてもほめ上手なんだそうです。
みならいたいところですね。

各国の教育環境は

シンガポールは「人材こそが最大の資源」と国策で公用語のバイリンガルの育成をしています。
幼少期から公用語の中国語(もしくはマレー語、タミル語)と英語のバイリンガルにする」という方針で教育をしています。

インドでは都市部の名門私立では、小学校からほとんどの授業を準公用語である英語で行うそうです。
インドはカースト制があるため、すべての子どもが私学に入れるわけではないが、ある段階で全国統一テストがあり、優秀な私立でも転向させられたり、逆に、成績のいい子はレベルの高い学校にスカウトされることもあるそうです。

インド工科大学は技術系大学で世界3位となっていますが、同大学は政府の投資により学費や寮費も安く、家族の経済状況に左右されることなく、試験の結果次第で入学のチャンスがあるとのこと。
優秀な学生を惜しみなく応援するシステムが素晴らしいです。

韓国は100%の子どもが塾や習い事に通うほど教育熱心。
また、論塾の塾があるというほど、進学や就職では必ず面接があり、「論述」の教育が重要視されている。

自分の意見をはっきりと論理的に述べる能力は英語の能力とともに大手企業に就職するエリートには必要不可欠とのことです。

韓国は終身雇用ではなく、大手企業でも40代でリストラされることがほとんど。
そのためこの厳しい現実の準備として、若いころから資格や技術を身につけようと意欲的に努力しているのだそう。

今、日本も以前のような高度経済成長はなく、先日、消費税増税が可決されたということは、さらに厳しい経済状態が予想されます。
そんな中で、教育はとても重要です。

海外の発展途上の国々の親たちは、自分の身を削って子どもの学費を捻出し子どもに勉強をさせています。
それは、裕福な家庭だけではなく、貧しい家庭でも同じです。
野口英世のお母さんのような母が世界にはたくさんいるということです。

日本人も、生活が苦しいからとか、政治が悪いからとか現状に対して言い訳をするだけではなく、世界情勢や日本の情勢をよく見て、将来子供が世の中で立派に貢献できるように今から様々な努力をさせてほしいと思います。