今、日本は家庭での子どもたちの教育が2極化しているように思いま
す。
裕福な家庭と裕福ではない家庭で、教育に対する姿勢がまったく違
ってきているように見えるのです。
裕福な家庭は教育にお金をかけ、子どもたちを熱心に教育します。
それゆえ、学歴も高学歴になる可能性が高くなります。
一方、教育にまでお金をかける余裕のない家庭は、塾に行くことがで
きず、子どもたちは学校教育のみとなり勉強量が少なくなってしまう
傾向があります。その結果、学歴も低くなってしまうということになっ
ています。
昔は、教育こそ子どもにとって大切なことで、どんなに貧しくても、刻
苦勉励して子どもが立身出世をすることを親は願ったものです。
そのような気概をもって子育てをしている国がインドではないかと思
います。日本では、小学校2年生~3年生で、一桁のかけ算(九九)
を覚えますが、インドの小学校では、19×19までの二桁のかけ算を
必須で覚えさせています。
インドでは今でもカースト制があるため、奴隷階級の人たちが既存の
職業には就くことができませんが、勉強をすることにより新しい職業
であるIT産業には就くことができるのです。
そのため、奴隷階級から脱出する方法は勉強することしかないので
す。
インドの子どもたちは、目の色を変えて日夜勉強に励み中学に進む
頃には九九の20の段、30の段をなんなくこなし、IT産業に必要とさ
れる数的感覚をしっかり身につけていくのです。
ひるがえって、日本のこどもたちはどうでしょうか?
まず、低所得層のご両親が子どもに勉強させて、立身出世させようと
いう気概があるでしょうか。
「うちはお金がないから無理」とはじめからあきらめていないでしょう
か。
こんなに貧しいインドでも、これだけがんばって、それも奴隷階級だっ
た多くの子ども達が、今やアメリカのIT関連企業のトップで活躍してい
るのです。
まずは、ご両親が勉強の大切さを子どもたちに教えてほしいと切に
願います。
塾に行かせる余裕がなくても、何とか子どもを立派にしたいという強
い熱意があれば、創意工夫ができるはずです。
そして、子どもたちに勉強がいかに大切かということが伝わるのです。