受験を突破するために

 

①受験突破の第一は、明確なビジョンを持つこと

志望校を絞り込んで、念いを固めることがとても大切です。
そして、志望校の見学をして、写真を撮り勉強部屋にはっておきましょう。
少々、偏差値が下がったからといって、不安定になることなく、
必ず、この学校に合格するんだという、強い確信をもちましょう。

②学習計画をしっかり立てよう

まず、志望校の傾向と対策をしっかり調べよう。
志望校の過去の出題傾向や、合格に必要な点数なども調べておこう。
どの教材を使うのか、そしていつまでに何をするのか、
まず1年の計画を立ててみよう。
合格体験記などを読んで研究することも大切です。

③計画に従って、規則正しく勉強する

計画を立てたらしっかり行動に移すことが大切です。
計画通り進んでいけば、必ずゴールに到達します。
毎日毎日時間を無駄にすることなく、学習を積み重ねよう。
通学の行き帰りや細切れ時間の活用方法も考えよう。
そして、毎日の生活は規則正しくすることが大切。

④学習は繰り返しと継続が重要

問題集をたくさん買いこんで、できるだけたくさんこなそうとする
受験生もいますが、教科書や参考書を何度も読み込み、繰り返し
学習することです。何度も読み込んでいるうちにポイントが頭に入り、
しっかり暗記することができるようになります。

結局、受験勉強の王道はこつこつと地道に、受験する学校の傾向に
合った勉強をしていくことです。

「なんのためにこんなにがんばらなければならないの?」と思うかも
しれませんが、受験勉強は、ある一定の期間のうちにどれだけの成果
を出せるかということを試されるわけですから、これは社会に出て
仕事をするようになると、必ず必要な力なのです。

学生時代は、そのための訓練をする時なのです。
今はとても大切な訓練をしているのだと思い、
努力を積み重ねてほしいと思います。

 

躾(しつけ)を楽しく

 

躾とは身を美しくと書きますが、本当にそのとおりだと思います。
美しく生きていく方法を教えてあげるのが躾だと思うのです。

くつを揃えることも食事のあと自分の食べた食器を洗うのも、
あいさつをするのも、もしそれをしなければ、美しくない状態になってしまう
のです。

ですから、子どもを躾ようと思ったら、まずは親が美しい見本を見せる
ことが大切です。

上からああしろ、こうしろというのではなく、美しい生き方とはどういう
ものかを見せてあげることが先決です。

そう考えると、躾とはなかなか厳しいものです。
まず、親である自分が見本を見せなければなりませんから、子どもに
「こうしてほしい」と思うことは率先して行わなければならないのです。

「して見せて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動
かじ」という本当に素晴らしい言葉がありますが、躾とは怒って、命令
して、頭ごなしにするものではありませんね。

じっくりと、見本を見せて、ほめながら一つひとつ教え込んでいく事が
大事です。

しかも、親も子も楽しく美しい習慣が身につくように工夫できたら
素晴らしいと思います。

 

思いは実現する

 

みなさんは、自分の考えていること、思っていることの影響力につい
てほとんど考えたことがないと思います。

でも、実は一番大きな力を持っているのは

「心の中でどのように考えているか」

ということなのです。

松下幸之助さんははしごのたとえでこのことをわかりやすく説明して
います。

「何としても二階に上がりたい、どうしても二階に上がろう。
この熱意がハシゴを思いつかせ、階段を作りあげる。
上がっても上がらなくてもと考えている人の頭からは
ハシゴは生まれない」

このように、まず心の中で「二階に上がりたい」と思わなければ何も
思いつかないし、努力もしないのです。

みなさんは、何を考えても、何を思っても自由だと思っていると思いま
すが、実はこの部分をよくよくコントロールして、未来を明るくする思い
を持つと、どんどん素晴らしい未来が開けてくるのです。

「私は勉強ができない」と思っていると、教科書を見ただけで嫌になっ
てしまうでしょう。

でも、「今はできないけれど、必ずできるようになってみせる」という考
えを持ったらどうでしょうか。

その後起きてくる行動は、「勉強をする計画をたてよう」となってくると
思います。

勉強でも何でも、すべては「思っている心」から始まるのです。

どのようことを、毎日思っているか一度心の中を点検し、マイナスで
いっぱいになっていたら、プラスに入れ替える努力をしてみてください。

きっといろんなことが変わってくると思いますよ。

 

二宮金次郎を見習って生きる

 

二宮金次郎像は学校の庭などで見たことのある人は多いと思います。蒔を背負い、歩きながら本を読んでいる姿はとても有名です。

子供たちに今一番見習ってほしいと思う偉人は二宮金次郎です。

金次郎は天命7年(1787年)に小田原市の裕福な農家に生まれました。生まれたときは裕福でしたが、金次郎が幼い時、川の氾濫(はんらん)のため田畑を失いお父さんもお母さんも10代の時亡くなってしまいました。

その後、叔父さんに預けられますが、夜明りをつけて勉強していると、油がもったいないとのことで、明りをつけて勉強することができなくなってしまいました。

しかし金次郎はあきらめることなく、どうすれば叔父さんに迷惑をかけずに勉強できるかを考え、やせた空き地を一生懸命耕し、菜種を育てたのです。そしてその菜種を油と交換して、勉強を続けることができるようになったのです。

しかし、叔父さんは勉強する暇があったら働くように注意しました。
そこであの有名な銅像の姿で、薪を背負って仕事をしながら勉強に励んだのです。

金次郎は寸暇を惜しんで勉強をし、あらゆる工夫をしてお金をため、叔父さんから独立し、実家の再興を24歳で成し遂げ、もとの裕福な家にしました。その実力が噂となり広まり、小田原藩士服部家に財政の建て直しを頼まれ、これも大成功。

生涯にわたって615の村を立て直したそうです。

金次郎はどんな苦難や逆境にあっても、その環境を言い訳にせず、
創意と工夫で道を開いていきました。

そして、常に努力を惜しまず勉強し続けました。

現代の日本は、どんなに貧しくても金次郎ほどの苦労は求められません。そうであるなら、他の人と比べて不満を言うのではなく、どうしたらできるようになるのかを考える人になってほしいと思います。

子供時代の時間がたっぷりある時こそ、しっかり勉強して、将来は多くの人たちの役に立つような人になってほしいと願っています。

ぜひ、二宮金次郎の偉人伝を読んでみましょう。
何度も何度も読んで、折に触れ見習ってみてほしいと思います。
塾にも本がありますから、読んでみてくださいね。

 

子どもを勉強嫌いにしていませんか?

 

先日、ある人から興味深い話を聞きました。
その人は、小学生の時、教育熱心な父親に勉強を見てもらっていた
そうです。

でも、問題ができなかったときに、

「こんな問題も解けないのか」

と頭ごなしに叱られて、勉強嫌いになってしまったとのことでした。
また、こんな話も聞きました。

中学受験をめざす小学生の家庭教師さんのお話ですが、ある日突然
お母さんに反抗し勉強をしなくなってしまったとのこと。

よくよくお子さんに聞いてみると、そのお母さんは1日中子どもに勉強
をさせ、ほとんど自由な時間を与えなかったため、ストレスがたまって
しまっていたようでした。

子どもに勉強ができるようになってほしいと思うのは親心です。
でも、その思いがうまく伝わらない時、子どもは勉強の意欲を失い、
勉強を毛嫌いしてしまうようになってしまいます。

だからといって、何も言わず、ほっておいていいわけではありません。

親としてできることは、追い詰めず、かといってほったらかしにせず、
常にわが子を観察して、勉強に興味を持てるような環境作りや好奇
心に刺激を与えることです。

前述のように、親が子どもの勉強を見てあげるときにはいらいらせず
、じっくりと取り組むことが大切です。

子どもの自尊心を傷つけるような言葉かけを避け、少しづつでもわか
っていくプロセスを喜んであげてほしいと思います。

そして、どこかで少しほめてあげることも忘れないでください。
人はやはりほめられたいものです。
くさされてやる気になる人はいません。
子どもならなおさらです。

ご両親の子どもへのじょうずな接し方、言葉かけのうまさが、
子どものモチベーションをあげ、勉強に向かって努力し続ける
姿勢を作り上げていくのだと思います。

 

子どもをやる気にさせてますか?

 

親子の会話を聞いていると、お母さんは命令口調、子どもは
反抗的。そんなパターンがけっこう多いように思います。

そんな状況下では、子どものやる気を引き出すことはなかなかできな
いでしょう。

まず、子どものことを根本的にどう思っているかということが非常に大
事です。

この子は本当にやりにくい子と思っているか、本当はとても素晴らし
い子と思っているかで、同じ状況であっても、お母さんの言葉や態度
はまったく違ったものになるのです。

そして、当然どちらの言葉をなげかけられたかで、子どものやる気や
能力もどんどん変わっていきます。

たとえば、テストで悪い点をとってきた時はどちらの反応をしますか?

点数だけにこだわり、いきなり

「勉強してないからこんな点をとったのよ」

と子どもを責めてしかりますか?

どんな子どもでも、悪い点数は辛いものです。本当はもっといい点を
とりたかったはずです。

そこのところを理解しているお母さんは、点数より、間違ったところに
注意がいくはずです。

「今回は点数悪くて残念だったね。でもファイト!
あなたなら、やればできる頭をもってるんだから。
今度がんばろう。
でも間違ったところは一緒に見直してみようか」

そのような言い方になるのではないでしょうか。

点数にこだわるお母さんの子どもは、悪い点数のテストをかくしたり、
見せなかったりするようになります。

でも、子どもに自信を持たせやる気にさせるお母さんは、いい点数の
時はとてもほめて、悪い点数の時はそこを問題視せず、間違ったとこ
ろを見直すことに重点を置くのです。

ですから、子どもはどんなに悪い点数でも
「よくなかったから、すごいショックやわ」
と言いながらもテストを親に臆せず見せてくれるのです。

今は世界的に有名になっているナポレオン・ヒル博士は、幼少の頃
みんなから乱暴もので、悪い子どもと思われていたそうです。

でも、母親が亡くなり、新しい継母(けいぼ)が家にやってきた時、
父親が「ヒル家の悪ガキだ」とその継母に紹介した時、彼女は

「そんなことはないわ。彼はヒル家のいちばん賢い子供よ。私たちが
やらなければならないことは、この子の中から素晴らしいものを引き
出してやることですよ」とナポレオンを勇気づけたそうです。

そのような教育はその後ずっと続き、ナポレオンの人格形成に大きく
影響したとのことです。

母親は子どもを素晴らしくできる一番身近な存在です。

子どもに自信をもたせ、その子のよいところを伸ばしてあげる教育を
まずはお母さんがしてあげてほしいと思っています。

 

子どもの話を聞いてあげよう

 

子どもの話をじっくり聞いてあげることはとても大切です。

子どもは学校であったこと、友達とのこと、勉強のことなど特に母親にはいろいろなことを聞いてほしいものです。

子どもの話しに耳を傾け、ただただ聞いてあげるというのは予想以上に難しいものです。

特に、母親はいい子に育てたいと思っているので、自分と価値観が違うと聞いてるだけということができなくなってしまうのです。

「そういう時はこのようにしなさい」とか「そのやり方はよくない」とか、子どもの話をきっかけにして注意をすることになってしまったり、ひどい時には口げんかになったりしてしまうことがあります。

でも、そのような時ががまんのしどころです。
もし、聞くことを忘れて、いらないひと事を不注意に言ってしまったら、
次から子どもは警戒しながら話をするようになってしまいます。

叱られるから、注意されるからと本音で話ができなくなります。

でも、じっくり聞いてあげるだけの場合は、いつでも信頼して話をしてくれるようになるものです。

注意したいことがあっても、親が何も言わずに聞いていると、子ども自身が、よくないことは気づいたり、今度からこうするとか、どんどん前向きの話になっていくことが多いようです。

ただただ聞くということが思っている以上に、素晴らしい結果をもたらすということは真実だと思います。ただ忍耐を要しますが・・・

 

親切で慈しみ深くありなさい

 親切で慈しみ深くありなさい。

あなたに出会った人がだれでも前よりももっと気持ち良く明るくなって帰るようにしなさい。

親切があなたの表情に、まなざしに、ほほえみに、温かく声をかける言葉にあらわれるように、子供にも貧しい人にも、孤独な人すべてに、いつでも喜びにあふれた笑顔をむけなさい。

世話するだけでなく、あなたの心を与えなさい。

マザー・テレサ

        

 

勉強しないと大変なことになる時代-就職留年7万9000人

 

7月6日付けの読売新聞に「就職留年7万9000人」という記事が出
ていました。

今は大学全入時代と言われ、がんばって勉強しなくても、とりあえず
どこかの大学には合格できるとたかをくくっている学生が増えている
のではないでしょうか。

景気のいい時代、国民総中流時代と言われていた時はもう過去のこ
と。

平和ボケした日本の子どもたちが、まわりの環境がどんどん変わっ
ているにもかかわらず、精神だけは安穏として、ゲームや遊びに没
頭して、勉強は適当に、「なんとかなるさ」と甘い汁を享受した結果、
この「就職難」という大きな壁にぶつかってしまったのだと思います。

生ぬるい湯に浸かっていた学生達にどうやら企業がそっぽを向いて
しまっているように見えます。

現に、学生の質が足りず、予定数を採用しないという事態にまでなっ
ている企業も少なくないのです。

企業はどのような学生に働いてもらいたいと思っているのでしょうか?
それをよく考えてみれば、学生時代にのんべんだらりと過ごしていて
いいわけがありません。

最近はエントリーシートに出身大学を書かせない企業も多いと聞きま
す。大学名に左右されず、企業が本当に求めている人材をみつけだ
したいからだそうです。

でも、ふたを開けてみると、結局大企業に内定が決まるのは難関国
立大学や難関私立大学出身者が多数を占めてしまうそうです。

難関と言われる大学に合格しようとすれば、毎日の勉強の積み重ね
がとても大事になります。受験のための努力は、精神力も必ず高め
ることになります。

一方、最近では大はやりのAO入試や、一芸入試は大学側が生徒獲得のた
めに考え出した方策であり、完全に甘やかし入試です。

推薦入試自体が学力無視の入試制度に加担してしまっているという
見方もできるでしょう。

これでは学生達を甘やかし、ますます大学入試の低学力化を加速して
しまうことになります。

入試制度そのものをもう一度、学生の立場に立って見直してほしいもの
だと思います。

面接試験は厳しいものです。
どんなに就活のハウツー本を読んだところで面接で話をすれば、
努力した経験があるか、苦難や困難に立ち向かったことがあるかなどは、
すぐに見破られてしまうことでしょう。

現在、就活で壁にぶち当たっている人たちは、過去甘い生き方をして
いなかったかを反省するチャンスととらえ、今、会社に鍛えてもらって
いることに感謝し頑張ってほしいと思います。

そして、今小学校、中学校、高校生のみなさんは、いつか自分もその
ような日が来るわけですから、今からしっかり勉強してほしいと思っ
ています。

日本のこどもたちは、昔は世界のトップレベルの頭のよさでした。
それは、親たちが子どもに教育をつけることで豊かになると信じてい
たからです。

でも、今は教育という大切な大切なことがなおざりにされ、数年前に
は「ゆとり教育」というまちがった政策まで打ち出され、日本の子ども
達は「勉強をしない」ことではトップクラスになってしまいました。

勉強は就職のためにだけするのではありません。
このスマイルメッセージにも「なぜ勉強をするのか」という項目があり
ますが、結局は、いろいろなことを発展させていくことができるからな
のです。

自分の精神も、頭も、幸福感も、まわりの人も発展させていき、
幸福にしていくことができるもとになるのが勉強なのです。

社会の制度はもちろんいいものになってほしいとは思いますが、まず
は自分が何をしなければならないかということを、しっかりつかんで、
学生のたっぷりと時間のある時を無駄にせず、自分の成長のために
なることに時間を使ってほしいと切に願っています。

 

日本の15歳は幸福度が低い-ユニセフ調査

 

2007年にユニセフ・イノチェンティ研究所が33カ国の15歳を対象とした、子どもの幸福度調査を発表しました。

そのなかで、特に目を引いたのが「孤独を感じる」と答えた日本の子どもが29.8%でトップだったことです。2位が10.3%で3位がひと桁であるにもかかわらず、あまりにも高い数字です。

どうしてこのような結果がでてしまったのか、いろいろな要因があるとは思います。でも、大切なことはそれぞれの家庭のご両親が、「子育ての大切さ」をもっと自覚しなければならないのではないかと思うのです。

そして、親としてどうあるべきかということももっと考えてみる必要があるのではないでしょうか。

普段何気ない生活の中で、子どもを邪魔者扱いしてはいないでしょうか。

子どもの話しに真正面から向き合ってきちんと会話ができているでしょうか。

親の都合が悪くなったら、機嫌が悪くなったり、どこかへ逃げて話をはぐらかしたりしていないでしょうか。

子どもをロボットのように親の都合に合わせて動かしていないでしょうか。

親という仕事は、本当にかけがえのない素晴らしい仕事です。
また、とても楽しい、やりがいのある仕事でもあります。

子どもの目を見て、笑ってみてください。
そうすれば、今子どもが孤独かそうでないか、きっと分かると思います。