なぜ勉強しなければいけないのか (その1)

先生やご両親から、「勉強しなさい」と言われると、決まって子供たち が言う言葉があります。 それは、 「勉強したって意味ない」 「勉強したって役に立たない」 そういう言葉です。

本当に役に立たないのでしょうか?そんなことはありません。 それが証拠に、大人たちはこんな言葉をよく口にします。

「子供の頃にもっと勉強しておけばよかった」 「あんなに時間がある時に、もっと読書や勉強をしっかりしておけば、今こんなに苦労しなくてすんだのに」

身近に、勉強の大切さを教えてくれる人がいなかったばっかりに、 あるいは漠然とは勉強が大切なのはわかっているけれど、きちんと子供 たちに教えることができなかったばっかりに、子供たちは勉強より遊び に時間を浪費し、素晴らしい才能や特技を花開かせることなく大人にな ってしまいます。

なぜ勉強しないかと言うと、勉強が生きていくうえで、どれほ ど大切かということを理解していないからです。

勉強が人を幸せにするということを知らないからです。

人は、意味のわからないものに努力はしません。 これをすれば、こういういいことがあるということがわかっていると、 がんばる意欲が出てきます。 勉強ができるようになりたければ、勉強がどうして大事なのか、自分に とってどんな得があるのか、それを知る必要があるのです。

なぜ勉強しなければならないのか? (その2)

1. 社会人になるための基礎作り(夢をかなえる足がかり)

学生時代は、今、自分が夢に描いている職業につくための下準備時代です。

あなたは何になりたいですか?男の子は野球の選手、社長、医者、女の子は幼稚園や学校の先生、スチュワーデスなど人気があるようです。

どれを見ても、勉強が必要です。スポーツは勉強ができなくてもできると思うかもしれませんが、作戦、練習方法、分析能力など現在では勉強が不可欠な分野です。

もし、学生時代に適当に勉強しているだけだと、本当に損をしてしまいます。夢をかなえることができなくなります。社会人になってから夢をかなえるのは大変なことです。今から着々と勉強することが大切です。

2.計画と努力と目的達成の習慣を身につける

勉強には努力がともないます。社会人になると、この期日までにこれをしなければならないということがたくさんあります。

これが、学生時代は試験に当たるでしょう。試験でよい点を取れる人は、決められた期間内に成果を上げられる人です。そのために、何の科目を毎日何時間するという計画が立てられる人です。そして、その間努力し続けられる人です。

これを訓練している人は社会に出たとき、非常に有為な人材となります。大企業が高学歴の人を望むのは、この計画性と目的達成能力に重点をおいているからです。すでに学生時代に訓練している人を望んでいるのです。

3.問題を解決する能力を磨くことができる

人は知っていることについては、悩まないが、知らないことについて悩みが生まれるものです。

「知は力なり」という有名な言葉がありますが、知識が多ければ多いほど問題を解決できるようになるのです。

学校の勉強は一見無意味に見えるときもあるかもしれませんが、この基礎的な知識を積み上げておかないと、その上に知識を積み上げることは難しいのです。

小学校、中学校はこの土台作りをしています。漢字をしっかり覚えておかないと将来知識を得ようと思っても漢字で苦労することになります。
算数も同じです。

基礎的な勉強をしっかりしておくことで、さまざまな本を読めるようになったり、先の事を予測したりといろんなことが可能になるのです。知っていることを多くすればするほど、悩みや困難を簡単に乗り越えられるようになるのです。

4.将来の可能性を広げる

人生の大半は、仕事時間です。一生の中で学生時代は本当に短いものです。しかし、これだけ時間が与えられている時期もありません。この大切な時期を無駄に使っている人が多すぎるように思います。

「少年老い易く、学なり難し」とは、真実です。人生の大半が仕事なら、本当に自分のやりたいこと、夢を実現して、一生を有意義なものにしてほしいと思います。

まだ、自分の長所や夢が漠然としているのなら、いろんなことが可能になるように学校の勉強はしっかりしておくことです。

この学業時代に心して学んでいる人は、本当に自分がやりたいことを見つけた時、実現の可能性がかなり高くなります。しかし、学生時代に先のことも考えず、のんべんだらりと生活した人は、夢はおろか、どこにも仕事をさせてくれるところはなくなってしまいます。

5.自分も幸福になり、他の人も幸福にできる

仕事は、基本的に人の役に立つものです。人のためになることを一生懸命することでお金が頂けるのです。

人の役に立つためには、知識がなくてはなりません。また、どうしたらお役に立てるかを考える力が必要です。そのためにはやはり勉強が大切です。勉強をすることで、やりがいのある仕事につき、なおかつ他の人を幸せにできるのです。

勉強をして知識豊富な人になれば、自分の望んだ仕事ができるようになり、他の人に良い影響を与えることも出来るようになるのです。何も努力することなく、お金持ちになったり、社長になったりすることは出来ないのです。

勉強がいかに大事かわかっていただけたと思います。今までは、知識不足ゆえに、勉強は無意味だと思っていたんですよ。

学生時代は勉強をし、そして大人になったらその勉強という貯金を使って、経験を積み、知識を知恵に変えていくことが出来るのです。社会人となっても、さらに次の勉強が待っています。人生は勉強の連続なのです。

6.勉強は楽しい

勉強は、本当はとても楽しいものです。ひとつ、ひとつの勉強が、すべて無駄になることなく将来の自分を創っていくのです。

何かを習得するたびに、未来の自分が素晴らしくなっていきます。そういうヴィジョンを描きながら勉強しましょう。

大きな夢を描き→目標を設定し→日々の行動計画を作り→毎日、毎日それを実行していく→夢が実現

毎日の実行それが、勉強やスポーツ、さまざまな努力です。そういうコツコツとした努力なくして、夢の実現はありえません。

でも、夢に一歩一歩近づいていることを、自分で実感しながら努力していけば、勉強はとても楽しいものになるはずです。

お母さんの言葉が子どもを育てる

 お母さん方のお話しを聞いていると、子どもとうまくコミュニケーションを取れず、悩んでいる方が多いと感じます。

よく聞いてみると、お母さんから子どもへ、会話が一方通行のようなのです。
「〇〇しなさい。」
「〇〇はできた?」
というように、子どもの立場から考えてみると、いつもせかされている感じがするのです。

そして、そのあとに続く言葉は、もっと激しくなっていく可能性がありますね。

子どもをいい子にしよう、子どもに賢くなってほしい。
そんな母の愛が努力逆転になってしまうケースが多々あるのです。

子育てはお母さん育てでもあります。

もし、子どもがお母さんの言葉に反抗したり、悔しそうな顔をしていたら、その言葉が矢になって子どもの心に刺さってしまった可能性があります。

そんな時は一度深呼吸をして、言葉かけの仕方を振り返ってみてください。
一方的に叱るのではなく、どうすればできるようになるか一緒に考えてみることも大切です。

子どもの言い分も聞きつつ、子供が成長できる方向は双方納得してやってみる。
おだやかな言葉を使い、話し合ってみることです。

忍耐のいることですが、忍耐力のあるお母さんに育てられた子供は考える力、会話力、人間力の高い人となっていきます。

そのような力は毎日の生活の中で育てられていくものです。

言葉には大きな力があります。
子育てに大いに生かしてほしいと思います。

「親ガチャ」という考え方に疑問

昨年の流行語大賞にノミネートされ、トップ10に「親ガチャ」が選出されました。「親ガチャ」とは出生にあたり、運次第のガチャ(ソーシャルゲームやカプセル玩具自販機)を一回しか回せないような、親を自分で選べない状況をした言葉だそうです。

私は親子の縁は偶然ではない、きっと深い縁があるに違いないと思っています。様々な書物を読んでも、そのように思える具体例にたくさん出会ってきました。

また、「こんな親の元に生まれたから、自分は不幸なんだ」と思いたくなる時もあるかもしれません。
でも、この考え方は人のせい、環境のせいにする卑怯な考え方ではないかと思うのです。

世の中の成功者と言われる人は、幼い時の環境がとても悪かったり、親が倒産したり、片親を小さい時に亡くしたりと結構不遇な生い立ちの方が多いのです。

私が一番素晴らしいなぁと思う人は、二宮金次郎さんです。
昔はどこの学校にも薪をしょって本を読みながら歩いている二宮金次郎さんの像がありました。
こういう人を見本にして、みんな生きてくださいね。というメッセージだったのでしょう。

ここでは二宮金次郎さんの説明はしませんが、偉人伝はぜひ子供たちに読んでほしいと思っています。
小さな時から、どんな困難なことがあっても負けることなく、新しいアイディアで、いつも前進していき、大人になってからは様々な困窮している藩を豊かにしていった方です。

「親ガチャ」なんて信じてはいけません。そのような言葉を「本当だ」と思ってしまったら、全てが親が悪く、環境が悪く、自分は何も悪くないという考え方に染まっていきます。そしてその考え方で生きていくと幸福も成功も発展もほど遠い人生となっていってしまうのです。

もし、環境や親に不満があるなら、反面教師として、自分はこのようにはならない。何をしたら失敗したり、不幸になるのかを親は私に見せてくれているのだ、ここから教訓をつかんで必ず立派になっていこうと強く思ってほしいのです。

そのような考え方は、あなたを必ず素晴らしい人生へと導いていくことと思います。

こんな家庭がいいな一子供たちから親への願い 

ある中学の先生が生徒たちに親への注文を聞いてみたらこんな答えが返ってきたそうです。

読んでみると思い当たることもあるかもれませんね。

いつもは親中心の視点から子どもを見ていると思います。
     
でも子どもにもいろんな思いや考えがあります。時には子供の心の声を聞いてみることも大切なのではないでしょうか。
    
◇同じことばっかり何度も言わないで 

◇勉強しろばっかり言わないで

◇あまりテストの点で文句を言わないで 

◇怒ってばかりじゃなくて少しはほめて

◇子どものことを信じて穏やかにしてて 

◇兄弟でひいきしないで 

◇いちいちかまわんといて       

◇いつもは優しくて、悪いことをしたときは、しっかりと叱って

◇少しは仕事を休んで

◇お父さん、家のことに関心もって

◇仕事で疲れてるかもしれんけどやつあたりせんといて

◇ご飯をみんなそろって食べたい

◇家族で大笑いしたい

◇もう少し遊ばせて

◇暴力をふるわないで

いかがだったでしょうか?

子どもの気持ちになって考えてなかった。
忙しすぎて、子どものマイナス部分ばかり見ていた。
怒ってばかりいたなぁ。

など、少し視野が広くなったのではないでしょうか。
子どもは親を見ていろんなことを学んでいきます。
子どもを理解しようとするだけで、
とても素敵なお手本になるのではないかと思います。

自分をバカだと思ってはいけない

テストの点数がいつも悪い。クラスの中でもみんなから勉強ができないと思われている。先生もあきらめている態度。授業中も意味がよくわからない。そんな状況は本当につらいですね。

家に帰れば、お母さんから叱られるし、どうしたらいいのかわからなくなる人もいるかもしれません。

勉強がわからなくなった時はいつですか?何かきっかけはありませんでしたか?

そして、その時から「自分はバカだから」とか「やってもむだ」とか考えませんでしたか?

あなたはバカではありません。

ただ、あきらめて努力を放棄してしまっただけなのです。

だから、気づいた今から努力しましょう。わからなくなったところに戻ってそこから勉強をスタートしてください。

大切なのは努力することです。人と比べれば、いくらでも自分は劣って見えるかもしれません。でも、人と比べて自分をみじめに感じることに何の意味があるのでしょう。

自分は自分の歩調でじっくりと前に進めばいいのではないですか。

自分よりできる人がいることはうれしいことです。目指す目標ができますから。また、自分の理にもなりますね。

できない自分はバカではなく、努力していない自分ということを知ってほしいと思います。

 

お母さん、どんな言葉を子どもにかけてますか?

 

「子どもとけんかばかりしています」
「毎日毎日注意してばかりで、子育ていやになりました」
「何を言っても言うことを聞かないんです」

お母さんがたからそんな言葉をよく聞きます。

子育ての方法は学校では教えてくれませんし、悩んでいるお母さんも多いと思います。

おかあさんの言葉かけの上手、下手で子育てにかなりの違いがでてくるように思います。

お母さんには子どもにこうなってほしいという希望があります。
でも、たいていは思っているように子どもは育ちません。

するとお母さんは、子どもを頭ごなしに叱ったり、自分が理想と思っている方向へ子どもを動かそうとして、いつも命令口調になったりします。

子どもは「またか」と思い、だまってしまうか、あるいは反抗したりするようになります。

うまくいっていない親子は、親が一方的に子どもに言葉をかけていることが多いように思います。
その結果、子どもから思わぬ反撃の言葉を受け、ますます声を荒げてしまうことになるのです。

でも、よく会話がはずんでとても楽しそうな親子はたいていの場合、親が聞き役で相槌を打っている程度です。

子どもの話をしっかりと聞いてあげているのです。
そして、子どもの気持ちに共感し、理解しています。

親は口を開く前に、まず子どもの話しに耳を傾けることが大切です。
そして、聞いている時に、つい注意をしたり、責めたりしたくなるものですが、とにかくぐっとがまんして子どもの心情を理解するように努めるのです。

これはとても難しいことだとは思いますが、このように接していくと、子どもは親に心を開き、何でも話してくれるようになります。そして、心が安定し、勉強にも身が入るようになるのです。

まず、子どもの話をじっくり聞いてあげましょう。
そして、批判したり、注意したりするのではなく、まずは理解を示しましょう。

それだけで格段に子どもとのコミュニケーションが楽しくなり、穏やかに語って躾(しつけ)をすることができるようになるのです。

子育ては、結局は自分の未熟さを知るいいチャンスでもあります。
そして、とても大きな勉強の機会でもあります。
親だからといって、完璧ではありません。

ゆったりかまえて、おおらかに、どうしたら子どもと楽しく語らい生活できるかを工夫することが大切だと思います。

 

努力へのきっかけとやさしさ

ある新聞の投書欄の、高校一年のTさんの投書が心にとまりました。

子どもたちは日々成長し、立派な意見をもっているのだなと感心させられるとともに、親自身も子どもの行動面からのみで判断せず、「今何を考えているのだろうか?」 と子どもの心の世界を大切にしてあげたいと思いました。

投書の後半を紹介します。 この中から何かをつかんで頂ければうれしく思います。

『・・・・受験の三ヵ月前まで部活動に打ち込んでも、 全国で指折りの進学校へ合格したすごい友達もいます。 たしかに彼は強じんな体力と精神力をもっていたかもしれません。

でもその原動力はきっと「押しつけ」ではないでしょう。 彼は言っていました。 「母ちゃんはあんまり勉強しろと言わない」と。』

このように書かれていました。

立派な人というのは「志」に向かって努力した人だろうと思います。 偉人たちの中には、中学、高校、あるいはもっと後に燃えはじめた人もいると聞いたことがあります。

たくさんのことを学ぱせてあげれば、自然でも、本でも、宇宙でも、工作でも、自分から好きな物をみつけて「夢」を持てるのではないかと思います。 そして、勉強やそれ以外の素晴らしいもに向かって努力する力が出てくるのではないでしょうか。

親には努力への「きっかけ」と、そして「優しさ」を与えてほしいです

親が考えている以上に、子どもたちの考えていることは立派なことが多々あります。

子どもに「~しなさい」と押しつけたり、命令するだけでなく、本当にやりたいことを応援してあげたり、心の支えになってあげたり、いろんなきっかけを与えてあげることがとても大切だと感じました。

クラスの意地悪な人に悩む人への返事

こんな質問がありました。「私のクラスには口の悪い人がいて、意地悪なことをよく言われます。私はくよくよするタイプなので、すぐ落ち込み時々学校に行くのがいやになります。どうしたらよいでしょうか」

このようなことは誰もが経験したことがあると思います。「まわりの人が優しくていい人ばかりだったらいいのに」そう思う気持ちはわかります。

でもそんなクラスはどこにも存在しないんじゃないかな。人は完璧じゃないし、個性がある。学生時代はみんな試行錯誤で頭をぶつけ合いながら学び合う場でもあると思うよ。

意地悪なことを言われると気分も悪い。会いたくないと思う。ひとりで家にこもってたほうが楽なのもわかる。

でもそれだと成長がないよね。そんな自分にとって気分の悪い環境から
逃げるのではなく、その中で学んでほしいと思う。

意地悪を言われた時、人によって反応はいろいろ。その反応によって相手の出方も変わってくることを知ってますか?

意地悪をもっと強く言い返す人、シュンとなって小さくなってしまう人、我関せずとフンと鼻であしらう人、泣きだす人、笑ってブラックユーモアで打ち返す人、黙って考える人・・・

強く言い返す人には相手も警戒して意地悪は言いにくくなります。
弱い人は意地悪も言われやすくなります。

結局、相手がどうのではないのです。相手にいい性格になってほしいと思っても無理なのです。

大事なのは自分の考え方、行動の仕方を変えていくことなのです。

どうしてすぐに自分がターゲットになるのか。
どうして自分に悪い言葉が飛んでくるのかを、まず冷静に考えてみよう。

そして、自分が弱々しく、意地悪を言われやすいところがあると思ったら、できるだけ明るく強い態度を身につけるように努力してみることです。

意地悪を言っている人は天に向かってつばを吐いているのと同じ。                           必ず自分に返ってきます。

クラスにはいろんな個性の人がいて困ることもあるけど、これこそが人間関係やコミュニケーション能力を磨くとてもいい場所なんです。

そんな環境から逃げることなく机の上の勉強からは学べない多くのことを学んでほしいと思っています。

2極化する教育ー子供の教育こそ未来への投資

 

今、日本は家庭での子どもたちの教育が2極化しているように思いま
す。

裕福な家庭と裕福ではない家庭で、教育に対する姿勢がまったく違
ってきているように見えるのです。

裕福な家庭は教育にお金をかけ、子どもたちを熱心に教育します。
それゆえ、学歴も高学歴になる可能性が高くなります。

一方、教育にまでお金をかける余裕のない家庭は、塾に行くことがで
きず、子どもたちは学校教育のみとなり勉強量が少なくなってしまう
傾向があります。その結果、学歴も低くなってしまうということになっ
ています。

昔は、教育こそ子どもにとって大切なことで、どんなに貧しくても、刻
苦勉励して子どもが立身出世をすることを親は願ったものです。

そのような気概をもって子育てをしている国がインドではないかと思
います。日本では、小学校2年生~3年生で、一桁のかけ算(九九)
を覚えますが、インドの小学校では、19×19までの二桁のかけ算を
必須で覚えさせています。

インドでは今でもカースト制があるため、奴隷階級の人たちが既存の
職業には就くことができませんが、勉強をすることにより新しい職業
であるIT産業には就くことができるのです。

そのため、奴隷階級から脱出する方法は勉強することしかないので
す。

インドの子どもたちは、目の色を変えて日夜勉強に励み中学に進む
頃には九九の20の段、30の段をなんなくこなし、IT産業に必要とさ
れる数的感覚をしっかり身につけていくのです。

ひるがえって、日本のこどもたちはどうでしょうか?

まず、低所得層のご両親が子どもに勉強させて、立身出世させようと
いう気概があるでしょうか。

「うちはお金がないから無理」とはじめからあきらめていないでしょう
か。

こんなに貧しいインドでも、これだけがんばって、それも奴隷階級だっ
た多くの子ども達が、今やアメリカのIT関連企業のトップで活躍してい
るのです。

まずは、ご両親が勉強の大切さを子どもたちに教えてほしいと切に
願います。

塾に行かせる余裕がなくても、何とか子どもを立派にしたいという強
い熱意があれば、創意工夫ができるはずです。

そして、子どもたちに勉強がいかに大切かということが伝わるのです。

 

あきらめず夢を持ち続けよう

 

「お前は無理だよ」と言う人の言うことを聞いてはいけない。

もし自分で何かを成し遂げたかったら、
出来なかった時に他人のせいにしないで

自分のせいにしなさい。

多くの人が僕にも、「お前は無理だよ」と言った。
彼らは君に成功してほしくないんだ。
なぜなら、彼らは成功できなかったから。
だから、君にもその夢をあきらめてほしいんだ。

不幸な人は、不幸な人を友達にしたいんだ。

決してあきらめてはだめだ。

自分の周りをエネルギーであふれ、
しっかりした考え方を持っている人で固めなさい。

自分のまわりを野心であふれ、プラス思考の人で固めなさい。
近くに誰かあこがれてる人がいたら、その人にアドバイスを求めなさい。

君の人生を考えることができるのは君だけだ。

君の夢が何であれ、それに向かっていくんだ。

君は幸せになるために生まれてきたんだから。

マジック・ジョンソン
(プロバスケットボール選手で実業家)

 

点数にならないものを評価してあげよう

お母さんは、お子さんを冷静に観察したことはありますか?

忙しくて子供のことをじっくり見てあげられないことも多いですが、意外にお母さんは、子供の悪いところを指摘することは得意のようです。

子供にもっとよくなってほしい、こんな子になってほしい、こんなところを直してほしいと注文は一杯あるのですが、「それなら良いところはどこですか?」とお聞きすると、答えるのに少し時間がかかります。

「子供の成績をよくしたい」
お母さんがそう思うのは当然ですね。
でも、なんだか努力逆転の言葉かけや子供への評価をしているところがあるのでは?

子供たちは、実は素晴らしいダイヤモンドの原石です。

磨けば必ず光ります。

子供を光り輝かせるために、まず学校や塾のテストの点数にならないものも評価してあげてください。

点数の高いなと思うところから、ほめ言葉をかけてあげましょう。
子供のがんばっているところ、性格の良いところ、ちょっとした心遣いができるところ。
いろんな素敵なところがあるはずです。

そんなよいところを評価してあげることで、自分の良い点、長所を自覚させてあげてほしいのです。

一緒に生活していると、どうしても叱ってしまうことが多くなるかもしれませんね。
お母さんも疲れているし、お母さんのほうこそほめてほしいかもしれません。

でも頑張ってほしいと思います。
少し深呼吸をして(そうすると心が落ち着きますよ)愛情込めて、
「○○ちゃん、あなたこういうところが素敵ね」
と頭をなでてあげてくださいね。

きっと何かが変わることに気づくはずです。
子供の心が豊かになり、勉強も頑張ろうと思うものです。