家庭教育の大切さ

ユダヤ人は子供の教育に非常に熱心なことで有名です。
でも具体的にはどのように熱心なのでしょうか?

勉強を押し付けるのではなく、勉強をしたくなるように仕向けるのがとても上手なようです。

たとえば、ユダヤ人にとって読書は家庭教育のなかでもとても重要なものです。

子供を読書好きにするために本棚を充実させます。

そのために両親は子供をとてもよく観察します。
今何に興味を持っているのかということをじっくり子供と接して理解したうえで、興味のありそうな本を本棚に入れていくのだそうです。

また、興味のあることをさらに深めるために百科事典は必需品のようです。

こうして子供たちは自然に興味を持ったものを読書によって深めていくことが出来るということを学び、次々と知識を吸収していくのです。

日本ではどうでしょうか?
一概には言えませんが、そこまでできるご両親は少数派かもしれません。
子供に読書してほしいと願ってはいるのでしょうが、願っているだけで行動がともなっていないかもしれません。

週に1度は図書館に行く。
子供が興味をもちそうな良書を親も一緒に読んでみる。
どうしても読書が苦手なら読み聞かせをしてみる。
このような努力も大切なことだと思います。

でも、一番大事なことは親が本を読んでいる姿を見せることです。
そうすると子供は、本を読むことは大切なことなのだということを親の姿から学んでいきます。

素晴らしい子供は1日にしてならず。

よく子供を観察し、子供の興味のあることは何なのかに耳を傾け、今必要なものを準備して与えていくこと。
きめの細かい対応をしてあげること。
そのようなことが大切だと思います。

学校も塾もいろんな手助けはできても、ご両親にはかないません。
家庭教育がしっかりしていれば子供はどんどん才能を発揮していくにちがいありません。

子は親の鏡

けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる
「かわいそうな子だ」といって育てると、子どもは、みじめな気持ちになる
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
親が他人を羨んでいると、子どもも人を羨むようになる
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
広い心で接すれば、キレる子にはならない
誉めてあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
分かち合うことを教えれば、子どもは、正義感のある子に育つ
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもはやさしい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

「子どもが育つ魔法の言葉」より
(ドロシー・ローノルトレイチャル ハリス 石井千春訳)

毎日の生活の中で、子どもたちにどのような言葉かけをしていますか?
言葉は子どもをよくも悪くも育てる非常に大きな力を持っています。
ステキな言葉をたくさんかけてあげましょう。
その言葉はきっと子ども達にとって目には見えないけれど、かけがえのない財産となることでしょう。

言い訳をやめよう

あなたは言い訳をよくしますか?
言い訳とは弁解ともいいますが、自分が間違っていたことを素直に認めることができず、何かのせいにしてしまうことです。

例えば、テストの出来が悪かった時、
どのように考えますか?

勉強部屋が狭いからできなかった。

弟がやかましくしていたから勉強に集中できなかった。

参考書がないからできなかった。

できなかった理由をあれこれ探し、すべて自分以外のことのせいにしていませんか?

こういう言い訳癖のある人は、決して勉強ができるようになりません。
これは勉強にかぎったことでなく、言い訳ばかりしている人は、決して向上することはありません。

もしあなたが勉強のできる人になりたかったら、勉強以外でも何か目標を達成したいのなら、
言い訳するのをいますぐやめましょう。

言い訳をするというのは、問題から逃げることになるのです。
成長したければ、まず何が問題でできなかったのかを、よく考えてみることが大切なのです。

しっかりと自分の問題点を直視してみましょう。
そうすれば、勉強のやり方のどの部分が悪かったのかということがわかります。
練習問題をしっかりといてなかったな。
よく理解できるまで何度も練習しなかったな。
などと、自分の不出来なところを発見することが大切です。

その発見したことをしっかり実行していくのです。
そうすれば、必ず今までのような失敗を防ぎ、一段進歩することができるのです。

言い訳をしない
と心に決めてください。

うまくできなかった時は、自分のやり方に原因があると、いつも心に止めおきましょう。
それが、前進、進歩、成長していくための大きな鍵であるのです。

努力の大切さを教えよう

子どもたちにぜひ教えてほしいことがあります。
その一つは努力の大切さです。

人は、夢を抱きます。
希望を抱きます。
あんな風に頭がよかったらいいなぁ。
あんなに大きなお家に住めたらいいなぁ。
あんな有名な学校に入りたいなぁ。
と望みはとてもたくさんあることでしょう。

夢や希望を持つことはとても大切なことです。
でもその夢を、現実のものにするには努力がいるのです。
その努力の部分を、子どもたちにわかりやすく教えてあげてほしいのです。

こんな言葉聞いたことはありませんか?
「○○ちゃんは95点とってるのに、なんであなたはこんなに悪い点ばかりとってくるの?もっと勉強をちゃんとしなさい!」
これはどこかのお母さんの声です。

それをこんな風に言いかえてみてはどうでしょうか?
「○○ちゃんは95点とったの?えらいね。きっとお家に帰ってから一生懸命勉強しているんだね。
そんなお友達がいてよかったね。あなたも今回は復習しなかったから、間違いが多かったね。でもあなたは必ずやればできる。毎日少しずつでも復習をしていこう。応援してるからね」

初めの言葉を聞いた子供は勉強しようという気になるでしょうか?
頭が混乱してしまい、テストの点にこだわるようになってしまいますね。

言いかえの言葉は、なぜテストの点が悪かったのか理解をし、努力をすれば自分も勉強ができるようになることを理解します。

子どもに努力の大切さを教え実践できるようになれば、大きな財産を残してあげたことになります。
そのためには、親も努力をしなければいけません。

努力の姿勢を後ろ姿で見せましょう。
○○はいいなぁとうらやましがり、不平不満を言わないよう親自身も変えていくようにしましょう。
子供にも、時折、努力している人の話を聞かせたり、ビデオを一緒に見たり、偉人伝を読み聞かせたりしましょう。

ただ気をつけてほしいのは、無理強いは禁物です。
自然な温かい雰囲気の中で、努力の大切さを教えてくださいね。

ステキな本との出会いをもとめよう

ステキな本、

感動を与えてくれる本、

未知なる世界を教えてくれる本、

大切な知恵を授けてくれる本。

良い本にめぐりあえたとき、心はとても元気になり、まわりの世界
が違って見え、目に見えない豊かさを心にいっぱい貯金することが
できます。

子どもたちも良い本との出会いをしてほしいと思います。

そのためにはやはり努力が必要です。

本屋さんや図書館に通い素敵な本を探してみましょう。
また、インターネットで調べてみるのもいいかもしれませんね。
そして親自身がまず良い本とめぐりあって、その感動を子どもたち
に話してあげられたらとてもステキだど思います。

ゆめゆめ、興味のない本を押しつけたりしないようにしたいものです。

読書は楽しいもの。わくわくするものです。
強制されて本嫌いになってしまったらもったいないことですね。

感動した本、お勧めしたい本があればぜひ教えてくださいね。

良いとこ探し 

みなさんは、友人、家族、先生の良いところをどれだけ見つけられますか?

Aさんは人と接する時、「どんな人にも必ず長所と短所があるはずだ。
それならぱその人の良いところを見つけ、言葉に出して教えてあげよう。
そして自分も見習ってその良いところをまねしていこう」と思っています。

反対にBさんは、相手の悪いところばかりを見つけてしまいます。

「あの人がこうしてくれたら良かったのに。 あの人のせいでこんな
ことになってしまった。あの人のああいうところがなくなれば、うまくいくのに」

さてAさんとBさん、10年後にはどんな人生が待っていると思いますか。

Aさんは10年の間に多くの友達ができ、みんなの良いところをたくさん
吸収して人間的にとても魅力のあるリーダーになっているのではないでしょうか。

Bさんはどうでしょうか。あなたならお友達になりたいですか。

いっしょにいたらいつも非難されて疲れてしまいそうですね。
心の通いあう友人はあまりできないかもしれませんね。
けんかも多くなりそうです。人間関係もうまくいかず、仕事をしても
発展するようには思えませんね。

良いところをみつけることができる人とできない人では、これほど
人生を大きく変えていきます。人生は最初から、決まっているもの
ではなく、自分で創りあげていくものです。

良いとこ探しの名人をめざしましょう。
訓練すれば少しずつできるようになるでしょう。
そしてうまくなればなるほど、自分のまわりにいいことがたくさん
起きるようになることにきっと驚くことだと思います。

子どもを伸ばす親とは・・・

どうしたら子どもがやる気を出し、成績がよくなるのか?

お母様方からよくうける質問です。

「敵を知り、己れを知れば百戦危うからず」という言葉のように
(子どもは敵ではありませんが)、
子どもの長所、短所、得意な事、不得意なことなどまずじっくり
子どもの傾向性を観察してみましょう。

そして、良いところに関しては、
「あなたはこういうところがとっても良い。こうしたらもっと素晴らしくなる」
と具体的に言葉に出して教えてあげることです。

子どもは自分の良いところをなかなか自覚できないものです。

両親からのこのような激励は、大きな大きな自信となり、
一生の宝物となるはずです。

子どもの問題点に間しては、その点を克服できるように、親が善導することが大切です。
まちがっても口先だけの注意を繰り返さないこと。

子どもの問題点は親の問題点でもあることが多いのです。

子が自分の欠点を教えてくれていると思い親子で努力していきましょう。

良い成績は豊かな人間性あってこそ価値があります。

勉強を優先するあまり、人として大切な教育を置き去りにしないように
したいものです。

親の思いと見栄だけで子どもの将来の方向性を決めないこと。

豊かな経験をたくさん積ませてあげること。

目標に向かって努力することの大切さを教えること。

学びたくなる環境を作ってあげることなどが大切です。

忘れないでね、感謝の心

『感謝』とは心から「ありがとう」と思う気持ち。

今、世の中からどんどん忘れられている言葉ですが、本当は絶対忘れてはいけない大切な言葉なのです。

感謝の気持ちを忘れると、人は自分ー人の力で生きているつもりになり、自分勝手、自己中心,ひとりよがり、わがままになってしまうのです。

お父さん、お母さんに対して「自分一人だけで大きくなった」ような口の聞き方をしてませんか?

「両親は何もしてくれない」という不満もよく聞きますが、本当でしょうか?

もし、あなたが10歳ならお父さんは約3000日の間、みんなを養うために働いてくれました。

そしてお母さんは約3000回のタご飯のしたくをしてくれたのです。

これだけのことでも、ごく一部のことなのです。

あなたはお父さん、お母さんのために何をしてあげましたか?
よく思い出してください。

あまり思い出せないのではないでしょうか。

それならば「ありがとう」という気持ちを忘れず、大切にしてほしいと思います。

努力することの大切さ

新学期を迎え、皆さんは新しい教科書を見て、
新たな決意をしていることでしよう。

何か目標は立てましたか。

その目標は長続きしそうですか。

目標を立てるコツは、毎日欠かさずこつこつと負担なくできる
勉強量を設定することです。

まず、続けるということを目標にしましょう。

大きな大きな目標を立て、三日坊主で終わるより、小さな目標でも
長く続けることのほうが効果は大きいのです。

実はこうして努力していく中に、心が鍛えられ克己心(こっきしん)が
できてくるのです。

達成感も味わうことができます。

そしてある程度努力し続けていくと、ある時、勉強が習慣に変わり、
始めは苦痛だった勉強が難なくできるようになっていきます。

私たちの身の回りの物は、すべてが様々な人たちの努力から生まれたものです。

努力なしにできたものは何一つありません。

そうであるならば、今は目に見える成果はでないかもしれない。
「何のためにこんなことを続けなければならないの」と思うかもしれません。

でもこの小さな積み重ねこそが、将来素晴らしい何かを生み出していく元手となる
ことを信じがんばっていただきたいと思います。

※克己心=自分の欲望などを抑える心。自制心。