うまく時間を使っていますか?

―あなたはアリ型?キリギリス型?―

アリとキリギリスの話を知っていますか?アリは夏の間せっせと働き冬に備えて食糧を貯えていましたが、キリギリスは夏の間働かず、遊び暮らしていました。

冬になり、食物に困り、アリにえさをわけてくれるように頼みましたが、「夏の間になにをしていたのですか?なぜ、冬のことを考えて働かなかったのですか?」とアリから注意をされたという話です。

あなたはどちらのタイプでしょうか。もしキリギリス型ならアリを見習ってみましょう。

楽しいこと、やりたいことだけを先にやり、いやなこと、苦しいことはできるだけあとまわしにしたり、逃げていると、結局あとでツケが回ってくることになるのです。アリのように、冬に備えて貯えておくことが大切なのです。

アリは時間を上手に使う先生です。
キリギリスは時間をむだにしてしまう悪い見本です。

同じ時間でも使う人の能力でこれだけ差がついてしまうどいうことを覚えておきましょう。

それでは最後に、時間を上手に使うポイントをあげておきますので、実行してみて下さい。

1.しなければならないことを書き出す。

2. 大事なものから番号をつけその順番にかたづけていく。

3. つねに、能率アップをこころがける。

4. 一日の終わりに、自分の時間の使い方をふりかえってみる。

これだけのことでも、意識して実行しているのと何も考えずに行動しているのでは
けたはずれに結果が違ってくるのです。

夏休みの自由な時間をどう使いますか?

夏休みになると学校もなく、塾以外は1日がすべて自由に使えてウキウ
キしている人も多いことでしょう。

でも、「自由」であることはうれしい反面とても恐ろしいことでもあるのです。

なぜなら、人間はほっておくとどんどん自堕落になってしまうところがあるからです。
学校があるときは、いやでも机に向かって勉強していましたね。
そのおかげで、いろんなことを学ぶことができました。
ありがたいことです。

「夏休み」は
「与えたれた自由な時間でどれだけ自分の力で有意義に過ごすことができるか」
という練習です。

この練習に成功した子供は9月にはますます顔を輝かせていることでしょう。
でも、何も考えず、何も行動せず、のんべんだらりと過ごしてしまった子供は大変です。

学校の授業時間が耐えられなくなるのです。
そうするとどんどん勉強もできなくなっていきますね。
そんなことにならないように、自分で自分を律することが大切です。

「ゲームにのめりこんでしまう」
「マンガばかり読んでしまう」
「1日中友達と遊んでばかりいる」

いろんな誘惑がありますね。
でも、まず午前中だけでも学習の時間にしましょう。
朝は頭の訓練に一番適した時間です。
その時間を遊びに使ってしまうのはとてももったいないことです。
ぜひ、計画を立て午前中の勉強を実行しましょう。

できる子の親がしていること

ベネッセ教育研究開発センターが2005年に実施した
「中学生の学習に関する調査」の中に興味深いデータがありました。

子育てをする上でとても参考になると思いますので、紹介します。

漢字の得点別に生徒を『上位層』『中位層』『下位層』の3つのグループ
に分けて「学校の先生や家の人がよくしていること」との関連を調べました。

上位層の子供たちに共通していることは

● 小さいころ、親がよく本を読んでくれた

● 親から本を読むようにすすめられる

● 親がよく家で本を読んでいる

● 先生から本を読むようにすすめられる

下位層の子供たちはこれらの項目は、上位層の子供より低いポイントでした。

子供が漢字に興味を持ったり、読書好きになったりするのには親の姿勢
や教育が大いにかかわっている事を証明しています。

本の読み聞かせは幼児にだけするものだと思わないでください。
なかなか本を読めない子供には(小学生の高学年であっても)
おもしろそうな本を探して、毎日15分でも読んであげてみてください。

子供は映像のない声だけの語りかけから、素晴らしい想像力を育て
上げていきます。そして、「あの言葉はこんな時に使うのか」とか
「あの言葉はどんな漢字なのかしら」と言葉の世界も広げていきます。

本を読むようにすすめることはいいことですが、無理強いはしないでください。
まずは親子で楽しむところから本と親しめるようになるといいですね。

環境のせいにしない

人は常に、現在の自分がこうなのは
自分の置かれた環境のせいだとする。
私は環境など信じない。
この世で成功する人は、
自ら自分の望む環境を探す人であり、
たとえ見つけることができなくても、
自分でそれを作り出す人である

ジョージ・バーナード・ショウ
(アイルランドの劇作家、小説家、批評家)

子供をのばすためにテストの結果をどうみるか?

子供がテスト見せた時、お母さんはどんな反応をしていますか?
テストの点数だけで子供を判断していませんか。
80点以上ならまぁ許せるが、60点以下だと胸のあたりが煮えたざって思わずイライラして

「勉強しなさい!」

を連発なんてことも、ままあるのではないでしょうか。

テストの結果についてどう考えるかですが、まずは結果だけで判断しないこと。

子供の成績というものはとても不思議なもので実力が少しずつ貯えられていても、テストの結果にすぐには結びつかないこともあるものです。

今までより努力していたにもかかわらず、結果が出せなかった時は、
「努力は必ず報われるときが来るよ。あきらめずにがんばっていこうね」
と努力の姿勢をはげましてあげることがとても大切です。

また、テストの結果は興味をもってみるが、毎日子供がどのように勉強に取り組んでいるかを一歩下がって見ていてあげることは、ついつい忘れがちです。

でもこれがとても大事なことなのです。
勉強を楽しくしているか?
毎日少しづつでもコツコツ努力しているか?
勉強に嫌気がさしていないか?
など、口を出す前に観察してほしいと思います。

勉強に興味をなくしていくにはきっかけがありますから、テストの点数より
子供がどこでつまづいたかをよく知っておくことがとても大切です。

お母さんも興味をもち、また工夫してそこを改善していく手助けしてほしいと思います。
「勉強しなさい」という言葉だけでは、子供はやる気をそがれてしまいます。

テストの結果にー喜ー憂せず、ー歩さがって子供を観察し、努力にたいし
てはほめ、できないことには励ましながら協力していくという忍耐強さが大切かと思います。

子どもの可能性を引き出すには

子供は宝箱のような存在です。

その箱には鍵穴があってその鍵さえあれば子供のなかから驚くほどの可能性という宝石がどんどんあふれだしてくるのです。

でも、ほとんどのお母さんたちは宝箱が目の前にあるのに、○○クン、○○ちゃんという外見にとらわれて子供の潜在能力に気がつかないようです。

子供の素晴らしい宝箱をあける鍵は、実は「子供の可能性を信じるカ」なのです。

子供のことをできが悪い、頭が悪いと思ったり、ここが心配だとか、ここさえなかったらと思うことは、子供の可能性の芽をどんどん摘んでしまうことと同じなのです。

子供が伸びていく養分は、自分の可能性をどこまでも信じてくれる人の存在とその思いから発された言葉や行動です。

「あなたは力があるんだからヽコツコツやれぱきっとできるようになるよ」

「今回はテストの点では、実力を発揮できなかったね。でもエジソンだって先生から頭が悪いど言われていたんだよ。自信をもってがんぱれ」

そんなふうに励まし続けることで、子供の心にどれほど自信と勇気が出てくることでしょうか。

「自分は頭が悪い」「何をやってもダメなんだ」どおちこむことがあっても、そんなお母さんやお父さんの言葉を糧にしてあきらめず、努力しつづける気カがでてくるものです。

そういえばエジソンは学校では落ちこぼれの問題児でしたが、お母さんが自分のことを信じ励まし続けてくれたことでどんどん頭が良くなったということです。

「私は頭が悪いんだ」、「ぼくにはできっこない」、「そんなのムリ」と言う言葉を時々子供は使いますが、そのようなあさらめや言い訳を信じこむようになってしまうと、子供の宝箱の扉をコンクリートで固めてしまい素晴らしい可能性を発揮できなくなってしまうのです。

私たちは、本来子供のなかに備わっている素晴らしい力を信じ、そしてその力を存分に発揮できるように手助けしていきたいものだと思います。

子どもを勉強好きにする方法

偉人伝を読んでみると、お母さんの子育てがいかに子供の成長に影響するかがよくわかります。

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士のお母さんも、学問の大切さをよく知った方で、子供の教育のためにいろいろな創意工夫をしていたといわれています。

そのアイディアのーつは子供たちの目につくところに、ー冊の本をいつもおいておくことでした。

その本は子供たちが興味をもって読めるようにおもしろくかかれた本でした。

子供たちはかわるがわるその本を読んでは、わからないところをお母さんに質問しました。

すると、どんな時でも、仕事の手を止めてまっすぐに子供たちの目を見つめ、わかりやすく説明してくれたそうです。

秀樹のお母さんは「勉強しなさい」と言葉で言うのではなく、子供たちの興味、関心にあったものを見つけ、自然に勉強が好きになるように導いたのです。

『期待』は子供の知的能力を上げる!

-ローザンサール(心理学者)の実験より-

子供たちをランダムにA・B2つのクラスにわけ、Aクラスの担任には「心理テストを彼らにやったら、彼らは一年の間にびっくりするくらい成績が伸びることが予想される」と伝えました。

Bクラスの担任にはそのような期待を与えませんでした。

初めはA・Bクラスとも学習能力に違いはなかったにもかかわらず、一年後には教師が伸びを期待していたAクラスの生徒たちは、期待していなかったBクラスの生徒より著しく大きな進歩を見せたということです。

教師が期待をもつことで、実際に生徒の能力が上昇したのです。

ローザンサールは、これは誰でも期待することで周りの人の行動に影響を与えることができるはずと指摘しています。

親や先生が子供に期待することは(可能性を信じること)は、科学的に見ても知的発達にいい影響を与えるといえそうです。

相手は鏡

相手は鏡。

私が怒ると怒り、

笑うと笑い、

たたくとたたきかえす。

やさしくするとやさしくされた。

人って不思議ですね。
相手の反応を敏感に感じ取って、まるでウィルスが感染するように感情も感染してしまうようです。

それは本当に鏡のようです。

相手の反応は私を映す鏡なのです。

ためしに誰かと出会ったとき、にっこり微笑んでみてください。
必ずといっていいほど、相手の方は微笑み返してくれます。

反対に表情を変えずにあいさつしてみてください。
相手の方は、ほとんど無表情です。

今、人間関係で悩んでいる人は一度自分自身を振り返ってみてください。

人に対してやさしくしていますか?

厳しすぎることはありませんか?

誰かを責めてはいませんか?

きつい言葉を使ってませんか?